タクラマカン砂漠縦断ハイライト(その5)
タクラマカン砂漠縦断ハイライト(その4)
10月19日(4日目)
集合は9時10分、左側に崑崙山脈が続く現代の西域南道を300キロ先の和田(ホータン)まで行きます。
途中のオアシスの町、ケリアは以前は新疆で一番大きな国だった所で20万の人口の殆んどがウイグル人。ケリア川のほとりには水田があり、ポプラ並木の街道や漢方薬(ナツメや精力剤となるサヨウ等)を干している景色,綿畑を眺めながらのドライブです。今回の旅行では、ガイドブックには必ず写っているポプラ並木とロバ車の風景を楽しみに来たのですが見かけるのはオート三輪に引かれた荷車のみです。
タクラマカン砂漠縦断ハイライト(その3)
10月18日(3日目)
クチャからタクラマカン砂漠を縦断し宿泊地のニアまで約700キロの大移動日です。2時間毎に青空トイレ休憩。皆、辺境の地の旅行に慣れていましたので問題無しでした。砂漠公路(520キロ)は1989年に油田が発掘された事から1995年に作られました。ゴビ灘(灘はたんと読み、平の意味で土漠)、ベニヤナギ灘(タマリスク、赤っぽい低木)が広がり、黄葉した胡陽(こよう)樹が沢山見られる所もありました。砂を止める為に路の両側にベニヤナギ、サベナツメ、ソソを植林しています。これらの木に給水するために4キロ毎にポンプ小屋が108有り其々に小屋番の出稼ぎの夫婦が住んでいます。8か月働き、一か月の給料は2100元(4000円位)食糧は1週間から10日毎に配給されるそうです。ワンルームの室内は僅かな家財道具だけの質素なものでした。昼食は塔河沈でシシカバブ。ニアには21時過ぎに到着しました。
今回の新疆ウイグル自治区は中国の最西で一番広い自治区です。1955年に成立し今年60周年です。人口は13民族2300万人。ウイグル、漢族、カザフ、回族、モンゴル、キリギス、ウズベク、タジク、タタール、ロシア、シボ、満州(あと一つ思い出せません)。北疆と南疆は天山山脈によって分かれ、アルカイ、天山、崑崙の三つの山脈があります。北疆は遊牧文化、南疆は農耕文化。年間雨量はクチャで60ミリ、ホータンやニヤは10~20ミリです。西安からローマに通ずるシルクロードは天山北路、天山南路、西域南道と分かれています。胡のつく食物(胡椒、胡麻等)はシルクロードで中国に入ってきたそうです。中国と日本との時差は1時間。中国国内は単一時間にしていますが、ウルムチは北京から2400キロも離れているため、ウルムチ時間(北京時間から-2時間)も併用しています。たしかに朝7時でも真っ暗で9時頃になって明るくなってきました。
写真はタクラマカン砂漠、道端のナン売り、スイカ、ハミウリ売り、シシカバブ(添乗員のMさんとスルーガイドの胡さんが写っています)、黄葉した胡陽樹とベニヤナギ、タリム砂漠公路ゲート(大型は石油関連トラック以外は通過出来ません。迂回して合流しました。
タクラマカン砂漠縦断ハイライト(その2)
タクラマカン砂漠縦断ハイライト(その1)
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