タクラマカン砂漠縦断ハイライト(その6)

10月21日(6日目)
 一日かけてパミール高原のカラクリ湖までドライブです。お天気も上々で期待が膨らみました。カシュガルからパキスタンへと続くカラクルムハイウェイ(中パ公路)は13年の歳月をかけて1979年に完成。難工事で500人も犠牲者がでました。11月から4月の冬期は閉鎖します。

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 9時10分に集合。現地ガイドのトルスンジャさんも同乗し、道路工事の影響で12時間程の行程になるとの説明がありました。ポプラの防風林や田園風景を見ながら一時間強走り、中国最西端のウイグル族のウパール村の果物市場で小休止。

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この先からは遊牧民キルギス人の居住区となり、赤みがかった岩山の景色が続き、遠くには雪をかぶった山々も見られるようになって来ました。キルギス人は日本人と顔立ちが似ており、馬やラクダを使い、ヤクや羊を放牧し、テントスタイルの家に住んでいます。
 13時に検問所に着き、下車して一人ずつパスポートを提示して通過しました。この辺りから一昨日降った雪が薄っすらと残っていました。そんな中、自転車の欧米人を見掛けました。又、2016年完成予定の高速道路工事も進んでいますが、完成には程遠い進み具合でした。

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14時50分に標高3200mの水力発電人造湖、ブロン湖に到着して写真タイム。雪をかぶった山々に囲まれた絶景でした。

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 15時30分に最終目的地の標高3600mのカラクリ湖到着。コングール山(7719m)、ムズターグ・アタ(氷の山のお父さん、7546m)に囲まれたカラクリ湖はさらなる絶景で息を飲む美しさでした。ガイドさん曰く”このように山が美しく見える日は極々稀”との事。遅くなった昼食をゲルの中で頂きました。

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同じ道を引き返し返し、夕食の旧ロシア領事館に着いたのは21時45分。ホテル着は22時40分の13時間に渡る行程でした。
 ガイドのトルスンジャさんは流暢な日本語を話します。楼蘭学術研究に来ていた日本人のガイドをしたことから、その方に招かれ(全ての面倒をみてくれたそうです)宇都宮大学で日本語を学びました。自分が学んだ日本語を学校を作って教えたいのだけれども政府からの許可が下りない。でも僕は諦めませんと云ってました。
 写真はホテル前の広場の毛主席の銅像、ウパール村の果物屋、青空トイレ休憩、ゴロン湖、キリギス人集落、カラクリ湖で旅仲間と、ムスターグ・アタ山です。