タクラマカン砂漠縦断ハイライト(その3)

10月18日(3日目) 

 クチャからタクラマカン砂漠を縦断し宿泊地のニアまで約700キロの大移動日です。2時間毎に青空トイレ休憩。皆、辺境の地の旅行に慣れていましたので問題無しでした。砂漠公路(520キロ)は1989年に油田が発掘された事から1995年に作られました。ゴビ灘(灘はたんと読み、平の意味で土漠)、ベニヤナギ灘(タマリスク、赤っぽい低木)が広がり、黄葉した胡陽(こよう)樹が沢山見られる所もありました。砂を止める為に路の両側にベニヤナギ、サベナツメ、ソソを植林しています。これらの木に給水するために4キロ毎にポンプ小屋が108有り其々に小屋番の出稼ぎの夫婦が住んでいます。8か月働き、一か月の給料は2100元(4000円位)食糧は1週間から10日毎に配給されるそうです。ワンルームの室内は僅かな家財道具だけの質素なものでした。昼食は塔河沈でシシカバブ。ニアには21時過ぎに到着しました。

 今回の新疆ウイグル自治区は中国の最西で一番広い自治区です。1955年に成立し今年60周年です。人口は13民族2300万人。ウイグル、漢族、カザフ、回族、モンゴル、キリギス、ウズベク、タジク、タタール、ロシア、シボ、満州(あと一つ思い出せません)。北疆と南疆は天山山脈によって分かれ、アルカイ、天山、崑崙の三つの山脈があります。北疆は遊牧文化、南疆は農耕文化。年間雨量はクチャで60ミリ、ホータンやニヤは10~20ミリです。西安からローマに通ずるシルクロードは天山北路、天山南路、西域南道と分かれています。胡のつく食物(胡椒、胡麻等)はシルクロードで中国に入ってきたそうです。中国と日本との時差は1時間。中国国内は単一時間にしていますが、ウルムチは北京から2400キロも離れているため、ウルムチ時間(北京時間から-2時間)も併用しています。たしかに朝7時でも真っ暗で9時頃になって明るくなってきました。

 写真はタクラマカン砂漠、道端のナン売り、スイカ、ハミウリ売り、シシカバブ(添乗員のMさんとスルーガイドの胡さんが写っています)、黄葉した胡陽樹とベニヤナギ、タリム砂漠公路ゲート(大型は石油関連トラック以外は通過出来ません。迂回して合流しました。

f:id:chizukoAchan:20151130054648j:plain

f:id:chizukoAchan:20151130054654j:plain

f:id:chizukoAchan:20151130054700j:plain

f:id:chizukoAchan:20151130054708j:plain

f:id:chizukoAchan:20151130054717j:plain

f:id:chizukoAchan:20151130054725j:plain

f:id:chizukoAchan:20151130054830j:plain